マカの副作用、摂取を避けたほうが良い人

マカの副作用を知る

マカの副作用
マカは自然の食物のため、安全で副作用がないと考えている人がいるかも知れません。

しかし、マカは自然の食物であると同時に、身体に様々な効能を与える生薬としての働きがあります。
そのため、多くの西洋薬や漢方がそうであるように、過剰摂取や個人の体質・体調によってはマカの副作用が出ることがあります。

病院で処方される薬には、必ず副作用の説明があるものの、 マカやサプリメントは健康食品のため、副作用等の表示義務はありません。

そのため、マカの摂取を検討するご自身が、 予めマカの副作用を知っておく必要があります。
ここではマカの副作用、および、マカを服用してはいけない人について、 解説しています。

マカの副作用

マカには、いくつかの副作用があります。
第一にマカは食物のため、食物アレルギー症状が出る人がいます。

また、マカは中枢神経系に作用するため、ストレスやイライラ、不安といった症状改善に効果があるものの、 体質によっては効き過ぎたり、相性の悪さによって不眠や頭痛といった症状が出ることがあります。

マカの副作用
男女共通の副作用
  • アレルギー
  • 中枢神経系(頭痛、不眠)
女性の副作用
  • にきび
  • 月経(生理)
甲状腺の病気を持つ人
  • 甲状腺

甲状腺疾患については、甲状腺腫の持病を持つ人を除き、それほど神経質になる必要はありません。
(甲状腺とマカについては、マカと甲状腺の関係をご参照下さい。)

しかし、女性はマカを摂取する場合、十分にマカの副作用について理解しておく必要があります。
マカの女性への副作用については、マカの女性への副作用をご参照下さい。

アレルギー

マカの副作用 アレルギー
マカはアブラナ科に属する野菜です。
そのため、キャベツやブロッコリーなどアブラナ科の野菜に食物アレルギー反応が出る人の場合、 マカのサプリメントやマカの根を摂取することによって、アレルギー反応を示す場合があります。

マカのアレルギー症状は、一般的な食物アレルギー症状と同様で、 胃の痛み、腹痛、下痢、嘔吐、咳、喘息、かゆみ、じんましんなどです。

生のマカは避ける

アレルギー反応を持っていない人でも、生のマカを摂取すると、 アレルギー反応と同様の症状が出ることがあります。
(海外では、生のマカが非常に多く販売されています。)

生のマカ、特に新鮮なマカは加熱したマカと比較すると、消化、吸収が難しいとされています。
理由は、マカの根に含まれる酵素が、消化プロセスを妨害するためです。
その結果、下痢、鼓腸、膨満感などの症状を発します。
ある人は、生のマカパウダーを摂取することは、生の小麦粉を食べることと同様である、と皮肉っているほどです。
アレルギーの有無に関わらず、症状を回避したい場合には、生のマカは避けたほうが良いかもしれません。

にきび

マカの副作用 にきび
マカを摂取した結果、ニキビが増えることがあります。
マカがニキビの原因となるのは、 マカがアンドロゲン(男性ホルモン)の増加を促すからです。
(アンドロゲンは皮脂量の分泌に係る重要なホルモンです。)

マカの大きな特徴はホルモンの分泌、特に副腎でのアンドロゲン(男性ホルモン)の分泌増加ですが、 アンドロゲンのうち、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)は皮脂量を増加させます。
そのため、マカを摂取した結果、にきびができてしまうことがあります。
特に女性は急激に男性ホルモンが増えると、ニキビができやすくなります。

これは見方を変えると、普段乾燥肌で皮脂量が少なく悩んでいる人、 特に女性は、マカを摂取することで改善すると考えるかもしれませんが、 女性におけるマカの摂取には慎重にご検討下さい。
マカの女性への副作用については、マカの女性への副作用をご参照下さい。

頭痛、不眠、気分のムラ

一部の人はマカを服用すると、頭痛、不眠、気分のムラ、といった症状を発します。
理由はマカが一部のホルモンに変調をきたすことが理由です。
マカはアダプトゲンとして作用するため、 通常はホルモンバランスを整える方向に作用します。
その結果、更年期に関わる頭痛や不眠、気分のムラといった症状にもマカは効果があるとされています。

しかし、利用者によってはバランスが崩れる方向に作用する場合もあり、 このような副作用が出たらすぐに服用を中止すべきです。

マカを服用してはいけない人

上記あるいは他の理由により、以下のような人は、マカの服用を避けたほうが良いようです。

マカを服用してはいけない人
  • 甲状腺疾患を患っている
  • アブラナ科の野菜にアレルギー反応がある
  • にきびが気になる
  • 服用後、頭痛、不眠、気分のむらを発症した
  • ホルモン分泌障害を患っている
  • 肝臓や腎臓を患っている
  • 経口避妊薬を服用している
  • 子宮筋腫を持っている
  • 妊娠中、授乳中
  • 子供

妊娠中、授乳中

マカが妊婦や胎児に与える影響は、情報量がまだまだ不足しています。
成人へのマカ摂取によるヨウ素の問題は影響が少ないものの、胎児への影響は不明です。
そのため、妊娠または授乳中の赤ちゃんへの影響が不明である限り、マカを服用してはいけません。

これはマカに限らず、 ほとんどの栄養補助食品や生薬、サプリメントは、 妊娠中に使用する場合、かかりつけの医師に相談すべきとされています。



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